事業計画書

団体名・浅間山ミュージアム
代表者名・飯田宏朗
所在地・〒377-1613
群馬県吾妻郡嬬恋村大笹2191-33
TEL 0279-96-1600   FAX 0279-96-1688

事業タイプ 2

事業目的 

・土屋文明記念館の北軽井沢企画展と提携して、北軽井沢&浅間高原の自然を紹介する。

事業の概要

時期

・7月下旬予定(1日日帰り/場合によっては1泊2日)

場所

・浅間山周辺および土屋文明記念館

内容

・土屋文明記念館の北軽井沢企画展を見た上で、バスで北軽井沢に移動。その後に北軽井沢の火山体験プログラムによって子供たちに自然を体験してもらう。基本的に日帰り企画。必要とおらば、浅間山ミュージアムの会員が、宿泊場所を無償提供して1泊のコースも検討中。

・解説
 土屋文明記念館が、北軽井沢を特集する企画展を開きます。そのさいに、子供たちに北軽井沢の展示にふれてもらい、マイクロバスで北軽井沢に移動してもらい、浅間山ミュージアムの講師たちによるボランティアでネイチャースクールを開催します。

 北軽井沢を特集する企画展では、北軽井沢の特色として、浅間高原で育った文化には、何らかの形で浅間山の影響を受けているとのことが中心的な土台としてあります。それは、浅間高原以外の人には、わかりにくくとも、浅間高原に住む者にとっては、明確に影響があるものです。つまり浅間高原は、浅間山ありきであり、浅間山抜きには、自然・生態・文化・歴史は語れないんだというところが、北軽井沢の文化の特色だからです。

 つまり、浅間高原は、『非常に、はかない自然である』ということです。
 下の写真をみてください。



 噴火の後、200年間は、草木も生えない状態が続いていました。
 ところが、浅間山の活動が収まってきた、ここ30年で、
 こんな(下記の写真参照)に植生が変化しています。



 この写真は、現在の浅間山周辺ですが、30年前と、今では大きく植生が違っています。この違いを無視しては、浅間山山麓で生まれた北軽井沢の文化は理解できません。

 世界遺産の屋久島。世界遺産の知床。そこには、樹齢何千年という大木がありますし、何千年という変わらぬ自然があります。しかし、浅間山や浅間高原の自然には、そういった自然はありません。

 ここの自然は、230年前の天明の噴火でリセットされた自然ですし、それから後、刻々と変化しています。30年前の写真を見ると、今と全く風景が違います。おそらく30年後も違っているでしょう。ひょっとしたら、噴火で、あたり一面リセットされてしまっているかもしれません。ですから、ここには縄文杉のような老樹はなく、変わりゆく植生と、変わりゆく動物たちが生きています。もちろん地質も、噴火によって変化します。もちろん人間たちの営みも噴火と共に変わっていきました。そういう自然は、屋久島・知床といった変わらぬ自然と、別の価値があります。はかない自然ゆえに、かえって貴重な自然であったりします。

 この『はかない自然』を渋川付近の子供たちに理解してもらい、そこから、どんな文学が生まれたかを理解してもらうのが、この企画の主旨です。

今後の計画

土屋文明記念館と、いろいろ提携してゆき、北軽井沢&浅間高原の自然と文化を子供たちに伝えていきたい。

事業実施に要する経費

・子供たちには、入場費と交通費の実費をある程度負担してもらう
・危険を避けるためにも現地での移動は、バスにして費用は少しでも補助金の支援をうけたい
・浅間山ミュージアム側は、ほかにかかる経費を提供する

詳しくは別紙参照

事業完成予定

平成19年8月

報告書は、ホームーページ上では、9月完成予定。
書類は19年3月完成予定。