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2.火山を調べるしかし、本屋にいってみて愕然としたことは、火山に関する本が、あまりにも少ないこととでした。1冊専門書が置いてある本屋があれば良い方で、かなり大きな本屋でも火山の本は、ほとんどない のが普通でした。嬬恋・長野原・佐久・軽井沢・御代田・小諸といった、浅間山をとりまく市町村の本屋という本屋を虱潰しに回っても、たいした本は見つからなかったものです。 (もっとも、その数ヶ月後には、火山本が出回るようになりました。しかし、それも束の間のことで、2005年頃には、そういった火山の本も、恋・長野原・佐久・軽井沢・御代田・小諸といった、浅間山をとりまく市町村の書店から次々と消えてしまいました。近郊に住む皆さん、一度、その目で確認してみてください) 図書館は、まだマシでしたが、嬬恋村と長野原町は、てんでお粗末。軽井沢で多少そろっている程度。これが火山をかかえている自治体の図書館なのか?と目を疑いたくなったものです。 歴史文献などは、多少はありましたが、理工系の専門書は驚くほど少なかったです。かといって、東京の本屋にいけばワンサカあるというわけでもなく、結局のところ、国会図書館などで資料を集めるしかなかったものです。 もちろんインターネットを使えば、情報入手も可能でした。しかし、専門用語が出てくるとちんぷんかんぷん。人によって、固有名詞や数字がマチマチで混乱しました。例えば『鎌原土石なだれ』だけでも、数種類以上の表現があり、何をどう信じて良いのかさっぱりわかりませんでした。情報の洪水に途方にくれてしまったのです。 次のページに続く |
鎌原土石なだれ『鎌原土石なだれ』の呼び方は、時代とともに変遷しました。古くは、鎌原火砕流。そして二次(乾燥)粉体流 泥流 岩屑流 岩なだれ 土石なだれ などの色々な呼び名があります。これらの呼称の違いは、学説の違いや、いろいろな背景があって違う呼称があるようですが、まだ何も知識の無い者にとっては、本によって、呼び名に違いがあることは、非常に面食らうところでした。 |
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