浅間山ミュージアム
はじめに おしらせ プログラム 自然博物館 歴史博物館 研究部会 活動報告
はじめに

1.2004年9月1日の噴火
2.火山を調べる
3.学習会の誘致
4.フィールド調査の楽しみ
5.私の旅百選
6.グリーンツーリズム
7.ミュージアムたちあげ
8.試行錯誤
9.その後

■エコミュージアムとは?
■浅間山ミュージアム構想
■風土博物館構想
■浅間学の提唱
■講師紹介
  早川由起夫群馬大学教授
  福島大輔先生
  松島榮治館長

■その他
  アンリ・リビエール
  福嶋誠
  武馬利江 

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4.フィールド調査の楽しみ

 フィールド調査(フィールドワーク)とは、研究対象となっている空間や人々と、一緒に生活をし、 共に体感し、見たり、触れたり、インタビューをしたりする社会調査活動のことです。

 これは図書館や実験室で調査研究をするのと違って、非常に愉快で楽しい活動です。もちろん、本を読んだりすることも大切なことには違いありませんが、現地を見て、さわって、体感するという作業が浅間高原には、ぜったい欠かせません。なぜならば、浅間山と浅間高原は、

非常に
はかない自然である


からです。

 世界遺産の屋久島。
 世界遺産の知床。

 そこには、樹齢何千年という大木がありますし、何千年という変わらぬ自然があります。しかし、浅間山や浅間高原の自然には、そういった自然はありません。ここの自然は、200年前の天明の噴火でリセットされた自然ですし、それから後、刻々と変化しています。

 30年前の写真を見ると、今と全く風景が違います。おそらく30年後も違っているでしょう。ひょっとしたら、噴火で、あたり一面リセットされてしまっているかもしれません。

 ですから、ここには縄文杉のような老樹はなく、変わりゆく植生と、変わりゆく動物たちが生きています。もちろん地質も、噴火によって変化します。もちろん人間たちの営みも噴火と共に変わっていきました。そういう自然は、屋久島・知床といった変わらぬ自然と、別の価値があります。はかない自然ゆえに、かえって貴重な自然であったりします。

 そして、このはかない自然ゆえにフィールド調査が、重要な意味をもち、そのフィールド調査によって、浅間高原の自然を推理したり、地球を推理することが、とても重要なことになってきます。飯田さんが誘致した明るく楽しい浅間山学習会で、それに気づかされました。


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はかない自然とは?

 ここの自然は、200年前の天明の噴火でリセットされた自然ですし、それから後、刻々と変化しています。

 もちろん今も刻々と変化しています。浅間山の活動と共に変化していく自然であり、うつろいやすい自然なんですね。

 私たちが一生懸命に植林しても、それらの木々が、いつ全滅してしまうか分からない・・・そういう危うさ、はかなさをもった自然であり、常に植生が変化している、常に動物たちの生態が変化している自然でもあります。

 それは、縄文杉のある屋久島とは違う意味をもった自然であり、全く次元の違う価値をもった自然でもあります。

非営利団体(NPO) 浅間山ミュージアム事務局
〒377-1613 群馬県吾妻郡嬬恋村大笹2191-33 嬬恋高原倶楽部・飯田  TEL0279-96-1600

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