浅間山ミュージアム
はじめに おしらせ プログラム 自然博物館 歴史博物館 研究部会 活動報告
はじめに

1.2004年9月1日の噴火
2.火山を調べる
3.学習会の誘致
4.フィールド調査の楽しみ
5.私の旅百選
6.グリーンツーリズム
7.ミュージアムたちあげ
8.試行錯誤
9.その後

■エコミュージアムとは?
■浅間山ミュージアム構想
■風土博物館構想
■浅間学の提唱
■講師紹介
  早川由起夫群馬大学教授
  福島大輔先生
  松島榮治館長

■その他
  アンリ・リビエール
  福嶋誠
  武馬利江 

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6.グリーンツーリズム

 嬬恋村では、グリーン・ツーリズムを積極的に推進し、長期滞在型観光地づくりをすすめています。そこで、嬬恋村役場・政策推進課では、地元観光協会、JA嬬恋村、商工会等と連携し、今後につながる事業として、グリーン・ツーリズム体験の研究大会を開催しました。

 開催期日 平成17年9月23日(金)〜24日(土) 1泊2日

 浅間高原観光協会の理事であった私(佐藤)は、A地区(北軽井沢地区)のペンションオーナーたちと、『浅間と共に生きる。浅間山噴火の歴史と火映撮影』というプログラムが設定して、募集をかけました。

 最初、私が講師をやる予定でしたが、連休で忙しかったこともあり、嬬恋村政策推進課の担当者の御尽力で、群馬大学の早川教授・嬬恋村郷土資料館の松島館長に解説を御願いするという豪華なプログラムが実現いたしました。

 ところがです!

 人が集まらないのです。直前まで参加者希望者ゼロだったのです。ホームーページ(http://kaze3.cc/gt/)まで作って、全国のグリーンツーリズム諸団体と相互リンクでつなぎ、いろいろ広報を行ったにも関わらず参加者ゼロなんですね。ちなみに、嬬恋村グリーンツーリズム推進委員会が提供したプログラムは、以下の7つです。

 1、縄文生活体験コース 【白根】
 2、浅間山噴火の歴史と火映撮影 【浅間】
 3、広大な浅間の裾野で酪農と野菜収穫体験 【浅間】
 4、浅間高原の散策とキャベツの収穫体験 【浅間】
 5、湯の丸山・角間峠。疲れた体は温泉で・・・ 【鹿沢】
 6、大地の恵み日本一のキャベツ収穫体験 【鹿沢】
 7、鹿沢高原でアウトドア・スローライフを満喫! 【鹿沢】

 この7つのプログラムのうち、火山プログラムだけに直前まで参加者が来なかった。さんざん広報したにもかかわらず、参加者ゼロでした。あとの6つのプログラムは、独自の広報がゼロであるにもかかわらず、参加者が殺到していました。

 ただ、直前になって6名の参加者があらわれ、そのうち3名は熱心なリピーターとなって、何度も嬬恋村に通ってくれています。そして、口コミでもって、火山プログラムを申し込む人たちが、じわじわと増えていき、いまでは信じられないくらいに盛況になってきています。

 そう言う意味では、この企画は大成功だったのですが、火山とグリーンツーリズムが、いかに程遠かったか、体験型観光とグリーンツーリズムの距離が、いかに遠かったか、身をもって知らされました。また、火山と歴史だけでは、グリーンツーリズムに興味ある人たちを引きつけることは難しいと感じました。

 と同時に、ひとまかせもいけなかったと真剣に反省もしました。やはり、自分自身がコーディネーターとして現場にたち、自分自身がインタープリターとして御客様とせっし、実際の反応を体感しながら、プログラムを開発していかなければいけないと痛切に感じました。

 広報のしたかにも問題がありました。グリーンツーリズムという文字からくるイメージと、火山プログラムの組み合わせの違和感。火山や歴史と農業が、どんな関係があるんだ? という一般の人たちのもっているイメージ。ひよっとしたら、この文章を読んでいるあなたも、そういうイメージをもっているかもしれません。しかし、本当は、みのすごく密接なつながりを持っているのです。キャベツ収穫体験も、花畑も、酪農も、自然散策も、

  浅間山と浅間高原という、
  はかない自然を


抜きには語れないからです。ですから、それ抜きでグリーンツーリズムのプログラムを作った場合は、浅間高原のグリーンツーリズムとしては、その面白みも半減。いや、10分の1も伝わってこないと思います。

 かといって、これを一般の方に伝えるには、「グリーンツーリズム火山プログラム」という名称では、説得力はなく、どちらかと言いますと違和感がでてきます。そこを悩んでしまいました。ところが思わぬヒントが、鹿児島にありました。


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グリーンツーリズムとは?

 田舎に行って、土地の生活に溶け込んで滞在するのがグリーン・ツーリズム。

 自然に親しんだり、スポーツを楽しんだり、その土地ならではの味覚を味わったりと、グリーン・ツーリズムには色々な楽しみがありますが、訪れた土地の人たちと心の触れ合いの機会が多いことも、グリーン・ツーリズムの大きな特色です。



 日本では、10年ほど前から農林水産省が「グリーン・ツーリズム」という言葉を使って積極的に振興しているので、はっきりとした「グリーン・ツーリズム」の定義が定められています。

 「緑豊かな農山漁村地域において、自然、文化、人々との交流を楽しむ、滞在型の余暇活動」

というものです。別に農業・林業・漁業に特定しているわけではありません。

 自然、文化、人々との交流を楽しむ、滞在型の余暇活動のことをグリーンツーリズムというわけです。





非営利団体(NPO) 浅間山ミュージアム事務局
〒377-1613 群馬県吾妻郡嬬恋村大笹2191-33 嬬恋高原倶楽部・飯田  TEL0279-96-1600

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