浅間山ミュージアム
はじめに おしらせ プログラム 自然博物館 歴史博物館 研究部会 活動報告
はじめに

1.2004年9月1日の噴火
2.火山を調べる
3.学習会の誘致
4.フィールド調査の楽しみ
5.私の旅百選
6.グリーンツーリズム
7.ミュージアムたちあげ
8.試行錯誤
9.その後

■エコミュージアムとは?
■浅間山ミュージアム構想
■風土博物館構想
■浅間学の提唱
■講師紹介
  早川由起夫群馬大学教授
  福島大輔先生
  松島榮治館長

■その他
  アンリ・リビエール
  福嶋誠
  武馬利江 

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8.試行錯誤

 浅間山ミュージアムを立ち上げるにあたって、まず行ったことは、浅間山ミュージアムが、どういうタイプのエコミュージアムになるのか?という方向性を模索することです。そのためには、もっと浅間山・浅間高原の調査が必要だと痛感し、ただひたすら山にはいってばかりいました。浅間学を唱える福嶋誠氏の、『浅間高原は、浅間山ありきである』の言葉を思い浮かべながら。


天明3年の噴火で大洪水発生

 浅間高原とは何か?
 浅間山とは何か?

 インターネットで調べることも、図書館で調べることも可能です。しかし、福嶋誠氏が、言葉にならない言葉で、たどたどしく語る浅間学は、本やインターネットの世界では、どうしてもわかり得ない世界なんですね。

 これは、感性というか、感覚の問題かもしれませんが、浅間高原の住人とって、この感覚の世界ぬきにして、浅間山は語れませんし、それがあるからこそ、学者でもない地域住民が、大学の先生をはじめ、いろいろな専門家を招いて、浅間山ミュージアムを立ち上げるわけです。

 つまり、浅間山ミュージアムは、専門家が立ち上げた組織でも何でもなく、単なる民間の、それも全くの素人の集まりが、自主的に立ち上がって自然発生的に始めた組織なんです。ですから、皆さんのボランティアで運営されている、非営利団体です。


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浅間学を唱える福嶋誠

 浅間学を唱える福嶋誠氏は、常日頃から『浅間高原は、浅間山ありきである』と言います。

 これは理屈のうえで話しているのではなく、浅間高原に生まれ育った福嶋誠の実感から出た言葉でしょうが、この実感こそ、浅間高原特有の『はかない自然』の特徴を言い表しています。

 浅間山ミュージアムの会議中に福嶋誠氏は、ため息混じりに私に語りました。

「キャンプ場に、何十年がかりで木を植えているんですが、せっせと植林しつつも、いつか、一瞬にしてリセットされてしまうかもしれない浅間高原に、私は、どうして植林なんかするのかと・・・」

 この意識が、浅間高原の住人にあり、こういう意識のもとに、浅間高原の文化の根底があると福嶋誠氏は静かに語っていました。

非営利団体(NPO) 浅間山ミュージアム事務局
〒377-1613 群馬県吾妻郡嬬恋村大笹2191-33 嬬恋高原倶楽部・飯田  TEL0279-96-1600

このサイトに関する問合せは、サイト担当の佐藤まで