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旧中山道碓氷峠

 中山道最大の難所として知られ、東海道の箱根峠とともに「天下の険」とよばれました。

 古くはヤマトタケルノミコトが東征の際に利用したとつたえられるように、古代より関東から信州を経由して畿内にいたる東山道の要地でした。近世には中山道が整備されて、関所や坂本宿、軽井沢宿ももうけられました。しかし、けわしい急坂がつづく難路であったため、1886年(明治19)に中山道は南方に開削された新道にうつり、新峠がつくられました。つづいて新峠直下に開通した信越本線は、横川〜軽井沢間に26本におよぶトンネルをほり、アプト式軌道を使用したことで知られます。第2次世界大戦後は交通量の増大で渋滞が慢性化し、新峠約3km南方の入山峠に碓氷バイパスが建設されました。1997年(平成9)には長野新幹線の開業と引き替えに横川〜軽井沢間の信越本線は廃止されました。

 また、峠上には松井田、軽井沢両町の氏子が共同で例祭をおこなう熊野皇大神社があり、かつては旅人が道中の安全を祈願したといわれます。近くには見晴台があり、上毛三山(赤城山、榛名山、妙義山)や浅間山などがみわたせる眺望の名所となっています。一帯は上信越高原国立公園に指定され、広葉樹林の新緑や紅葉がたいへんにうつくしいです。

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