軽井沢高原教会 (星野遊学堂)

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軽井沢高原教会 (星野遊学堂)

  軽井沢高原教会は、1921(大正10)年に開かれた「芸術自由教育講習会」を原点に誕生しました。

 前身であった質素な講堂に、キリスト教者であり思想家である内村鑑三をはじめ、北原白秋、島崎藤村ら当時を代表する文化人が集い、真に豊かな心を求めて、熱く語り合いました。


「遊ぶことも善なり、遊びもまた学びなり」

 芸術自由教育講習会からひとつの理念が芽生えました。遊んで楽しむ、大いに結構、心から楽しいと感じればそこからまた何かを学び取れる、素晴らしいことではないか。何事においても慎みが求められた時代にあって、芸術自由教育講習会は、感じたことを感じたままに表現し、自由に討論できる空間でした。


その空間をこよなく愛した内村鑑三は「星野遊学堂」と名づけ、布教の場としました。そして、芸術自由教育講習会の理念は、この地で受け継がれていくこととなったのです。教会の歴史には、信者を募る場ではなく、軽井沢の自然とキリスト教の愛のもと、心の交流の場になることを願った内村鑑三の思いが貫かれています。

 「星野遊学堂」の文化的な営みは、大戦時代の消失など時代の荒波にもかき消されることはありませんでした。苦境の時こそ、日常のささやかな幸福感や自由の大切さに気付かされます。振り返れば、「星野遊学堂」の集いは、春夏秋冬がめぐるように、ごく自然に繰り返されてきたように思います。大戦後、「軽井沢高原教会」と改名し再建しましたが、原点である「星野遊学堂」の名は建物の正面に大きく刻まれています。

 思想・宗教の別なく人々が交流した芸術自由教育講習会の伝統を、私たちは大切にしています。1974年には軽井沢で初めて信者以外の挙式を受け入れるようになりました。牧師館は、かつてこの教会で挙式をなさった方や、この地を訪れた方が、ふっとお立ち寄りになり、おしゃべりを楽しむ場に。そして、礼拝やコンサートは、人々が集い思い出をつくる場になっています。芸術自由教育講習会は、今もなお、この教会に息づいているのです。