小諸市立小山敬三美術館 |
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小諸市立小山敬三美術館小山敬三記念館は、故小山敬三画伯(1897〜1987)が1929年に神奈川県茅ヶ崎市の海岸近くに構え、1987年90歳で逝去されるまで使われて多くの名作を生んだアトリエと住居の一部を、茅ヶ崎市から移築したものです。建物の内部はアールデコ風で、上品な雰囲気の居間と応接室にはフランス製の暖炉やテーブルに、椅子など、画室には小山画伯遺愛の画材や未完成の浅間山や竜頭の滝下図などを含め全体で約300の調度品を展示。小山敬三美術館の建物は、文化勲章受賞、村野藤吾氏の設計によるもので、画伯の作風を建築に表現し、建物自体も芸術品との評価も高く、設計者に毎日芸術賞が贈られています。この美術館は、小諸市出身で、文化勲章受章、小諸市名誉市民である洋画家、小山敬三画伯が1975年、美術館を建設し、作品と共に、小諸市に寄贈したものであり、画伯の代表作品 浅間山・城シリーズ、さらに肖像画をはじめとし、水彩、デッサン画など素晴らしい作品が展示されています。また建物も建築界で文化勲章を受章した村野藤吾氏の設計によるもので、建物、絵画、眺望の集合美をかなえた美術館であります。収蔵品は、小山敬三画伯が中学時代に描いた「盛夏樹林」をはじめ、「浅間」を中心とした風景画、「白鷺城」に代表される古城のモチーフ、お嬢さんを描いた肖像画等、少年期から晩年にいたる代表作を展示しております。 384−0804 長野県小諸市丁221番地(懐古園内) TEL 0267−22−3428 FAX 0267−22−3428 開館時間 午前8時30分〜午後5時 休館日 年末年始(12月29日〜1月3日)12月1日〜3月中旬の毎週水曜日 観覧料(美術館のみ) 一般:200円 小中学生:100円 懐古園の西、郷土博物館の隣にあります。懐古園内の水月橋をわたった出入り口から至近。懐古園共通券で入場できますが、単独の入場券もあります。茅ケ崎市より移築した住居兼アトリエが記念館として隣接しています。 小山敬三小山久左衛門の三男として小諸に生まれ、上田中学まで当地に育ち、慶応大学予科に入学のため故郷小諸を離れました。父と祖父は、小山久左衛門(襲名)と称した小諸城下・荒町の豪商であり、商家でありながら、馬廻り格の士分待遇を小諸藩から受けていました。その後芸術家への道を志し父君と親交のあった島崎藤村のすすめもあってフランスで油絵を研鑽(1920〜1928)、帰国後は一水会、日展等で作品を発表し、1960年日本芸術員会員、1970年文化功労者となり、1971年小諸市名誉市民に、1976年には茅ヶ崎市の名誉市民に選ばれ、1975年文化勲章を受章しました。 同年、生まれ故郷の小諸市に代表作を寄贈し、村野藤吾設計による小諸市立小山敬三美術館が完成。 1985年(昭和45年)私財2億円を寄贈し小山敬三美術振興財団設立、中堅の洋画家を対象にした小山敬三美術賞の授与と油彩画修復技術家の留学奨励を行った、2006年に解散。1987年(昭和62年)神奈川県で逝去。戦前の翻訳にアンブロワーズ・ヴォラール『画商の思い出』、新版美術公論社があります。 フランス人女性と国際結婚をしたことでもしられています。実子はいません。 1897年(明治30年)長野県小諸市に生まれる。 1916年(大正5年) 川端画学校で藤島武二に師事。 1920年(大正9年)島崎藤村のすすめで渡仏。 アカデミー・コラロッシでシャルル・ゲランに油絵を学ぶ。 1928年(昭和3年)帰国。 1929年(昭和4年)神奈川県茅ヶ崎市にアトリエを構える。 1958年(昭和33年)日本芸術院賞を受賞。 1960年(昭和35年)日本芸術院会員。 1970年(昭和45年) 文化功労者。 1975年(昭和50年)文化勲章を受章。 |
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