布引観音・釈尊寺

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布引観音

布引観音・釈尊寺


「牛にひかれて善光寺」の伝説の舞台となった寺が、布引観音です。 断崖絶壁にかかる観音堂(重文)に安置されているのが、牛に化身して、強欲な婆さまを善光寺に連れていき改悛させたという布引観音様です。

長野県小諸市大久保2250

■牛に引かれて善光寺物語
 布引観音の由来は、昔、無信心なお婆さんが白い布を木にかけて洗濯をしていると、急に現れた牛が、角に布を引っかけて走り去ったので、お婆さんが慌てて追いかけて布を取り返そうと引っ張ると、そのまま牛に引きずられてしまい。気がつくと長野市の善光寺まで来てしまいました。善光寺で牛は突然消え、お婆さんはその牛が仏様の変わり身だと気づき、無信心だったお婆さんはその日から、心を入れ替えて信心深くなったという話からきています。
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 天台宗布引山釈尊寺が正式な名称。また、信濃三十三観音霊場の第二十六番札所。創建年代は、神亀元年(724年)に行基によって開かれ、天文17年(1548年)武田信玄が楽厳寺入道・布下仁兵衛を攻略した際に一旦焼失。弘治2年(1556年)に望月城主滋野左衛門佐が再建。享保8年(1723年)に再び焼失。現存する伽藍の大半は小諸城主牧野周防守康明によって再建されたもの。
 布引観音は布引山中にあります。参道はけわしい山道ですが、参道を登る途中には滝や牛馬の形をした岩、木彫り仏像など、多くの見所があります。10分ほど上ると仁王門が見えて来ます。この門の上にそびえたつ崖に観音堂があり、京都清水寺にも喩えられます。参道を更に数分登ると寺務所へ出ます。寺務所から岸壁をくり抜いた洞窟を抜けると観音堂。布引観音の伝説の観音様が安置されています。さらに観音堂の奥には、山頂へと続く登山道になります。

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<布引山釈尊寺縁起>
牛に引かれて布引の 山々布引く釈尊寺 御寺を詣る人々は 山の縁起をたづね見よ
寺は聖武の御時に 僧の行基が開基より 西行法師も三年へて 晒らす御歌を残しけり
それその昔なつかしく 千曲川辺の赤岩や 信心浅き夫婦等が 世にも稀なる言ひ傳ひ
或日媼は留守居して 川に布をば晒せしが 一匹の牛現れて 布をば角にかけり行く
媼驚き後追いて 北へ走れば善光寺 思はず詣る御仏の 光り仰ぎてひざまづく
戻りて仰ぐ布引や 山風時にあれいでて それかと見れば岩上に 晒せし布を吹きつけぬ
今布岩の名もそれよ 取るにすべなき岩壁を 見る見る媼は日を過し いつか化石となりにけり
翁媼を探しきて 化石となれる悲しみに 岩にまばゆき布見つつ 烟と遂に消へ失せぬ
後人それを憐れんで 祠を立ててまつれるか 牛と化せしもありがたや 聖徳太子の観世音
霊験日々に新たにて 光りかがやく布引の 山の真清水くむ人は 心すまさぬものぞなき