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5.私の旅百選では、明るく楽しい浅間山学習会とは、どんな学習会であったかと言いますと、教わったことを文字にすれば、2〜3行で終わってしまうほどの、わずかな知識でしかありません。つまり、増えた知識そのものは大した量は無かったのです。ただ、その知識は、どういう検証を受けてなりたっていったか?というフィールド調査の面白さに、私を含めた浅間山高原の観光業者は敏感に感じ取りました。私は、この面白さを 『地球を推理する』 にあると思い、文化庁が募集していた『私の旅百選』に『地球を推理する』というテーマをかかげて応募しました。さいわい、このプログラムは百選に選ばれ、文化庁から賞状を頂いたわけですが、この頃には浅間山ミュージアムは、まだ存在していませんでしたから、『嬬恋村グリーンツーリズム火山プログラム推進委員会』という名前で応募しています。 このプログラムは、3日という日程を必要とします。 1日目は、まず自分で浅間高原の観光地を巡ってもらいます。ここまでは、普通の観光旅行と一緒なのです。違うところは、2日目も、嬬恋村グリーンツーリズム火山プログラムのスタッフと、同じところに出かけるところです。 同じところに2回行くのです! しかし、2回目には、嬬恋村グリーンツーリズム火山プログラムのスタッフ(インタープリター)が同行し、すでに1日目に訪れている場所に行きます。再びインタープリターと一緒に訪れる理由には、わけがあります。 1日目は、観光で訪れていますが、その時点では、地球を推理する視点をもっていません。しかし、インタープリターの手助けによって、地球を推理する視点をもった後は、同じ場所なのに別の場所にみえてくるのですね。 これは観光地に限りません。そのへんの、なんでもない道路でも、田畑でも、丘でも、林でも、地球を推理する視点をもった後は、単なる道路が、そうではなくなっていることを体験できます。 道沿いに存在する巨大な黒岩が、いったい何を物語っているか、そして、江戸時代の鎌原村の人達に何がおきたのか、それを、インタープリターの人達の、ちょっとした手助けによって、自分で見つけられるようになるのです。そうなったら参加者の皆さんは、ほんとうに驚き感激してくれます。そして、童心に帰って、目をキラキラと輝かせながら、私たちに問いかけてくれます。 そして、3日目。浅間高原において、地球を推理する旅は、ここで終わりますが、地球の推理の仕方を身につけた旅人にとって、旅は、これからが始まりです。まだ、推理すべき土地は、たくさんあります。昔、旅したところに再び訪れたとしても、そこは、全く新しい未知の世界に見えるはずだからです。 『地球を推理する』 という旅のプログラムは、浅間山麓だけに終わる旅ではなく、むしろ、そこを出発点として、長い旅の始まりを提供するプログラムでもあります。 ですから、このプログラムは、3日という日程を必要すると、最初に書きましたが、3日目のプログラムは、私たち地元のガイドが提供するプログラムではなく、御客様が、自分の興味にあわせて、御客様自身が作るプログラムなんですね。 私たちは、それを上手にコーディネートしてあげるだけなんですが、ここで大切なことは、3日目の旅行スケジュールをコーディネートするだけではなく、その後の人生といったら大げさですが、おとずれた人の知的好奇心をくすぐり、その人の生涯学習のプランまでコーディネートするくらいであれば、本当に大成功といえるかもしれません。 2泊3日。 浅間高原において、地球を推理する旅は、ここで終わりますが、地球の推理の仕方を身につけた旅人にとって、旅は、これからが始まりです。まだ、推理すべき土地は、たくさんあります。昔、旅したところに再び訪れたとしても、そこは、全く新しい未知の世界に見えるはずです。 『地球を推理する』 という旅のプログラムは、浅間山麓だけに終わる旅ではなく、むしろ、そこを出発点として、長い旅の始まりを提供するプログラムでもあります。そのきっかけをつくるのが、嬬恋村グリーンツーリズム火山プログラムであると、書いて企画書を文化庁に提出いたしました。 次のページに続く |
私の旅百選 文化庁は、日本の歴史や文化への理解を深めてもらおうと、一般の人たちの経験などをもとに、ユニークな旅のプランを募集することになりました。
このうち100点を選んで「わたしの旅百選」として紹介するほか、冊子にまとめて観光ガイドにも活用したいとしています。 群馬県では、2つのプランが選ばれましたが、そのうちの1つが、嬬恋村グリーンツーリズム火山プログラム推進委員会の 『地球を推理する』 でした。 |
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非営利団体(NPO) 浅間山ミュージアム事務局 〒377-1613 群馬県吾妻郡嬬恋村大笹2191-33 嬬恋高原倶楽部・飯田 TEL0279-96-1600 このサイトに関する問合せは、サイト担当の佐藤まで |